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監査法人を退職して事業会社へ転職した話-外資系企業編

こんにちは、Zです。
私は監査法人に約7年在籍しましたが、監査業務や将来の業務内容、キャリアを考えて、早々に退職しました。
その後、事業会社へ転職したのですが、その時のことを記載したいと思います。

監査法人でのキャリアについて
監査法人後のキャリアについて

監査法人退職後のこと

私の場合、監査法人を辞めた時に計画性を持っていたというよりは、このまま居続けて時間だけが経過することに危機感をもっていたため、辞めれるタイミングで勢いで辞めました。特に上場会社のインチャージを2社ほど担当してましたので、対クライアントを考えると辞めれるタイミングは限られてました。

次の職場は決まっていなかったのですが、次は事業会社というイメージはできてました。独立するにもコネや経験が少ないし、コンサルとかだと監査法人の時と同じような感じ(あくまでも第三者としてクライアントと関係するため)になると考えたからです。

監査法人退職後の一定期間を充電期間に当てて、その後、転職活動を行いました。
一言で言うと、監査法人で監査業務のみの経験だと結構厳しい、というものでした。受け入れる事業会社側の立場からすると当然かもしれませんね。
いくつか応募するものの、半分以上は書類で落ちました。一方で、事業会社の経験はないものの、制度会計の知識はあることから、ポテンシャルということで、決算体制の改善や強化などを目的として募集している会社でいくつか最終面接まで残り、外資系企業に転職することになりました。

外資系企業への転職

事業会社に移ってみて

これまで監査する側で、ある程度経理業務について理解しているつもりでしたが、経理の日々の業務については、やはり監査法人として外から見ているのと実際に自分で行うのは全然違うなと言う印象を持ちました。特に監査法人でインチャージとかになると人によっては自分で手を動かすことが少なくなってくるので、事業会社に移って、自分でガシガシ手を動かすことに慣れる必要がありました。
その他、他部署との連携が必要になるため、日常的にいい関係性を築くことも必要ですし、監査法人対応については監査を受ける側としては初めてだったため、こんなに負担になるのかということも経験できました。

外資系企業に転職して良かった点

監査法人から外資系企業に転職して良かった点を以下にまとめます。

  • 経理財務業務の実務を理解し、会計士としての業務の幅が広がった
  • 日常的に英語を使うため、英語への抵抗感が小さくなった
  • 担当業務が明確なため、その範囲内で自分でコントロールできる
  • 繁忙期以外は定時で帰れる(チームとしても)
  • 土日祝日も基本的に稼働することはない
  • 有休も100%消化
  • 外資だったため、給与水準は高め

ある程度業務に慣れれば、ライフワークバランスが取れているなどのメリットはありましたが、事業会社で働いた経験と英語への抵抗感が小さくなったことが最も良かった点です。私はここでの経験で事業会社でもなんとかなると言う感覚をつかめましたし、次の転職の際に生きてくる経験だと思いました。

なお、給与水準については監査法人のシニアと同程度だったので、転職してから特に下がったということはありませんでした。むしろ、監査法人の時より勤務時間は短かったため、時給換算すると上がったのでしょう。

外資系企業に転職してよくなかった点

  • 大組織であるため組織が縦割りで、場合によっては部署間の対立がある
  • 大組織であるため、自分自身の会社への貢献が見えづらい(一つの小さな歯車みたいな感じ)
  • 業務が決まり過ぎているため、一定期間たつとマンネリ化する
  • 海外HQからの指示するとおりの業務を求められるため、裁量権がない
  • 海外HQの方針により組織再編が頻繁に行われ、それに従う必要がある
  • 自分自身でコントロールできる範囲が限定されている

転職して一定期間経つと、業務範囲が決まっているからこその物足りなさが出てきます。また、大組織だからこその部署間の協力関係が乏しかったり、自分自身でコントロールできる範囲がとても小さかったため、新しい経験の上乗せと言う点で物足りなさを感じました。

まとめ

監査法人から事業会社への転職は、初めは容易ではないですが、飛び込んでみるとなんとかなるものです。一度、事業会社側で働く経験があると、会計士としての視野が広がると思うので、挑戦してみるのもいいと思います。
外資系企業に約3年勤務しましたが、物足りなさなどを感じてきたため、新しい挑戦をすることになります。その話は、次回に記載します。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。